英検・漢検・数検と高校受験

今日は学習塾プルーフでの英検!
今回は中2の3級受検と中3の準2級受検がメインでした。
勉強の成果が表れることを願っています!

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「検定を取得していると高校受験で加点される」という話は
聞いたことがあるではないでしょうか。

まさに昨日、埼玉県公立高校の
令和8年度(現・中3が受ける入試)選抜基準が発表されました。

令和8年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準

今年も各種検定が何級から評価されるのかまとめてみました。

英検・漢検・数検いずれも3級が中学卒業程度なので、
これらの高校は中学での勉強を越えた部分を評価対象としていることが分かります。

ただ、具体的に入試当日の得点何点に相当するのかは不明です。
「検定〇級を取るために時間をかけすぎたせいで、
定期テストの準備が疎かになって成績が下がった…」というのでは本末転倒です。
何より大切なのは入試当日の得点と中学校での成績(内申点)です。
優先順位を間違えないようにしましょう!

それを大前提とした上で、学習塾プルーフでは各種検定について次のような声掛けをしています。

英検

所沢北などの学校選択問題実施校やMARCH附属校などの難関私立を受験するなら、
必然的に準2級レベルの力が求められます。
実際、学習塾プルーフでこれらの高校にむけて受験勉強を進めてきた生徒の大半は
英検準2級に合格して入試を迎えます。
検定の勉強が受験勉強ともリンクするので、
「英検準2級」を一つの目標として頑張っていきましょう!

そして、早慶附属校受験者には2級に向けて語彙を増やすように伝えます。
合格できずとも構いません。あのレベルの長文や単語に慣れることが役に立ちます。
(都内国公立や開成受験者は他の4科目の仕上がり具合を見ての指示になります)

なお、今年新設された「準2級プラス」は…少し位置づけが難しいですね。
学校選択問題の英語は準2級で十分、早慶附属校は2級レベルまで見据えたい、
公立高校の選抜基準でも私立高校の入試相談でも、特に準2級プラスがどうという記載がない。
今後の情報次第でしょうか。

漢検

漢検に取り組むことで語彙量が増え、それは読解力の向上にもつながります。
漢検は合格に向けての勉強の仕方は各級で共通であり、取り組みやすいものです。
「国語が苦手で…」という中学生ほど、やれば必ず得点できる漢字の問題で落としているものです。
漢字の読み・書きがない国語の入試問題などまず存在しません。
ここでの得点を確実に取るために漢検も準2級合格へ向けての意識を持つとよいでしょう。

2級になると高校受験内容からは少しずれてしまいます。
最難関校でも2級レベルの読み書きや四字熟語はまず出ません。
時間的に余裕のある、例えば中2の冬などに集中的に取り組んでも良いですが、
中3受験期になると他にやるべきことが山ほどあるため、優先度は低めです。

数検

英検・漢検に比べると少し知名度が落ちる印象の数検です。

正直、「数学大好き!どんどん新しいこと知りたい!」という生徒以外には
数検は積極的には勧めづらいです。

数検も3級で中学卒業程度です。
ほとんどの受験生にとって中学での全履修内容が固まり出すのは中3秋ごろ。
そして上位校だと3級合格では公立でも私立でも加点対象にまずなりません。

では、準2級合格を目指して…となると、
準2級は高校1年程度、すなわち数ⅠAの内容が出題の50%を占めることとなります。
そして、英検や漢検とは違い、
高校受験前の数ⅠAの修得はハードルが高く、その割に入試問題を解くのにはそこまで役立ちません。 

入試問題はあくまでも中学での学習内容をもとに解けるよう作問されています。
難関校はかなり発展的な内容になりますが、それでも中学数学の範囲内です。
なまじ高校数学の知識がありその方法で解こうとすると
作問側が想定していない非常に複雑な計算式となり、
結果ミスをしてしまう…そんなことが起こるのです。

強敵を攻略するのにどの武器を使えばいいか悩むより、
限られた武器を完全に使いこなせるくらい熟練する方が強い、そんなイメージでしょうか。

もちろん、高校進学後、ひいては大学受験にむけては大いに役立ちます。
推薦などで1月のうちに進学先が決まり生徒には高校数学を見据え、
数検準2級の勉強に触れてみることを伝えたりします。

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いろいろ書きましたが、これらはあくまでも高校受験に効果的なのは?という視点での話です。
また、ここでは私立高校の入試相談等での「加点措置」の話はしていません。
志望校の求める内申点に1足らない、○○検定〇級があれば+1の加点をもらえて、基準に届く…!
というなら検定の勉強を優先して学習計画を立てることもあります。

そして何より。
英検も漢検も数検も「面白い!もっと知りたい!」と興味があるなら
もちろんその意欲を原動力としてどんどん学んでほしいと思います。
選抜基準の評価も加点措置も、本来はそうして意欲的に学んだ成果を評価するもののはずです。

理想論かもしれませんが、
「合格の手段としての勉強」ではなく、「勉強の結果としての合格」であるべき、
という視座に立つことは忘れずにおきたいものです。

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